就職活動

社会貢献の角度から企業を決める方法【現場の人事が教えます】

就職先をどこにしようか考え中の学生「明確にやりたいことは決まっていないけど、何となく社会貢献をしてみたいな。でも、社会貢献ってどんな活動のことを指すのかイマイチわからないな。うーん、どうしよう…」

 
 
 
 
こういった疑問に答えます。

仕事をする中で社会貢献とは募金活動を指しません

まず、間違った理解をしていただきたくないことは、募金活動することが社会貢献の抜本的な解決に繋がらないことです。
なぜなら慈善活動は社会問題の解決に限度があるからです。

例えば、募金活動を駅前でよくされていますね。場所によっては、町内会や学校でも募金活動は行われています。有名な団体でいうと、日本赤十字社や赤い羽根共同募金です。
募金をされた後はどうなっているかというと、地域で集めた寄付金を県や国で取りまとめているNPOやNGOがいます。例えば、日本では日本ユニセフ協会です。日本ユニセフ協会が世界で取りまとめているユニセフ本部に寄付金をお届けします。
本部から各国で取りまとめている各地域のNPOやNGOに分配し、そこから個人の手元に届くようになっています。
基本的には現金で渡されるわけではなく、日本国内で物品に交換して、現地にお届けしています。
例えば、ワクチンやカプセル薬、水、毛布など物品は多岐にわたります。

一見、社会貢献して気持ちいいように思えますが、企業に勤めて社会貢献という立場でいえば、合理的ではないと言えます。
社会貢献の本質は「現地の不足分を埋め合わせして、自立できるような仕組みを作ること」です。

つまり、現地の人々が他に頼ることなく、自分たちの国や地域を自分たちで守れることが重要です。
そのためには、いつまでも他国に頼るのでは自立は難しいです。

日本のような先進国とは真逆の後進国では、情報や物質、経済的な点から生活水準の低い人々がたくさんいます。
彼らは自立したくても、自立できない状況にいます。
そのために先進国を中心に活動を起こして解決していきますが、慈善活動だけでは、現地の自立は図れません。
では、どうすればいいか?

その答えがビジネスです。
ビジネスとは、営利目的だけで利益を確保するだけでなく、提供先の人々を自立させていく働きかけができる手段です。
企業はお金をクライアントからいただくことで更なる投資ができます。例えば、サービスの質向上、他の事業発足、人材確保などあらゆる面で資金をはたくことができます。資金によって向上したサービスを用いれば、現地の人たちに成功体験の機会提供がより多くなり、最終的に自立に繋がる働きかけができるようになります。

社会貢献の構造を4つ解説します


社会貢献と一言でまとめても、どの角度からアプローチするかでビジネスの難しさや必要度は変わっていきます。
4つある構造を一つずつ掘り下げていきましょう。

①個人課題

消費者にとって最もなじみのある領域です。なぜなら、消費者にアプローチするBtoCのビジネスモデルがメインだからです。
個人課題の行先は消費者の生活水準の向上です。例えば、健康、身だしなみ、資産運用、教育など諸々です。

特徴は問題点がわかりやすいので、解決手段が見えやすいです。見えやすいということはできそうと思える人の割合が多くなり、最もプレイヤーの参入が多いです。就職活動を始めるタイミングで自分が既に知っている企業の多くはこのカテゴリに属していますので、エントリー倍率が軒並み高く、学生からの人気も高いです。

②会社課題

企業の利益向上に繋がるビジネスを展開するのがこちらのカテゴリです。利益向上とは言っても、直接的な売上だけを指すわけではなく、人材採用を援助する人材紹介やイベントなどの人材企業もあれば、社員の勤怠管理や給料、管理費などに関わる社労系の企業もあります。

企業向けにアプローチするため、BtoBのビジネスモデルで成り立つ事業が多いです。日本では、全企業の99%が中小、零細企業となりますので、ほとんどの企業が中小企業向けにコンサルティングをして解決しています。就職活動を始めるタイミングでは外資系企業や知名度のある日系企業は学生から人気がありますが、就職活動を通じて、業界や企業の情報を得ていくと①個人課題の企業に興味あった人が②会社課題の企業にシフトしていくことは多くあります。

③地域課題

最近トレンドになっている事業は地域活性化ですね。地元の企業が都内の企業や専門学校、大学と提携して、観光やモノづくりをPRするような取り組みを行っています。わかりやすい例だと、日本酒や焼酎など生産地を代表するような商品は都内で多くの人が居酒屋で親しみを持ち、生産地へ誘致できるような導線が整っています。また、IT企業は必ずしも都内でオフィスを構えている必要がないため、地方にオフィスを構えたサテライトオフィスで地方に貢献しています。

④社会課題

最も難題のカテゴリです。このカテゴリは日本や世界全体の問題に着手する領域のため、地球温暖化や二酸化炭素の排出、森林伐採など環境問題の解決ができるような取り組みを行います。世界規模でみると、人口は年々急激に増えているので、増えたことによる消費リスクを何かに置き換えて改善していかない限り、長い先を考えると人類が地球に住めない日がやってくるかもしれません。これから社会課題のトレンドは循環型経済モデル『サーキュラーエコノミー』によって、無駄な廃棄を生まずにまた消費したら再利用できるような循環が重要になっていきます。事の重大さが大きいため、何に着手してビジネスを起こせばいいかわからないので、参入するプレイヤーの数も最も少ないです。

まとめ

より上位層に問題提起が上がっていけば、浮き彫りとされる課題が見えにくくなり、かつ、どのように解決すればいいかイメージがわきにくくなります。上位に行くにつれ、構造がより複雑になり、難しさのハードルが上がります。
どの社会貢献を仕事通じて、取り組んでいくかは人それぞれの考え方があります。決して、社会課題にアプローチすることが正しいとは限りません。
ただ、自分本位だけで企業を選んだり、生き方をすることはいずれか生きる原動力に限界がきて、自分がわからなくなる時が来ます。
企業に勤めることは人生の自己実現ができる環境ですので、自分の良心に自問自答して納得いく企業選びをしてみてください。

今回もお読みいただきありがとうございます。

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